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介護支援分野の出題傾向とポイント

 介護問題と介護保険制度

 この項目は「基本視点」の「1.介護保険制度導入の背景」の(1)〜(4)に対応する問題です。この項目はケアマネージャーの基礎となる部分なので、介護保険制度が始まるまでの流れを基本テキストに沿ってしっかり学習する事が大切です。試験問題には以下の表に示すように「高齢化の進展と高齢者を取り巻く状況の変化」「従来の制度の問題点」「社会保険方式の意義」の3項目からよく出題されています。なかでも近年は長寿・高齢化の進展や従来の制度の問題点(老人福祉制度、老人医療制度、制度間の不整合)、社会保険方式、介護保険制度の目的や意義などを中心に出題されているようです。


 介護保険と介護支援サービス

 この項目はケアマネージャーを目指す上で最も大切な分野の1つです。ケアマネージャーの役割、業務内容、基本姿勢のほか、介護支援サービスが導入される事になった経緯、その位置付けなどをしっかり学ぶ必要があります。また、介護支援サービスはケアマネージャーによって行われているため、「基本視点」の「2.介護保険と介護福祉サービスの基本理念」ではケアマネージャーの基本姿勢の問題が毎年といってよいほど出題されています。


 介護保険制度の概要

 「介護保険制度論」は13の項目に分かれています。「(1)介護保険制度の目的等」「(2)保険者および国、都道府県の責務等」「(3)被保険者」について出題傾向を見てみると、社会保障の体系や関連する社会保険制度の概要のほか、介護保険制度のしくみ、介護保険制度における市町村と都道府県の役割がよく出題されています。特に保険者、被保険者についての問題は定番のように毎年といっていいほど出題されています。

 「(4)保険給付の手続き・種類・内容」「(5)事業者および施設」「(6)介護保険事業計画」についての出題傾向を見ると、介護保険制度の要となる要介護認定のしくみや保険給付の対象範囲、介護給付費の請求手続きなどの問題が頻出しています。また、居宅サービス事業者の指定やケアマネージャーの配置基準、介護保険事業計画についても出題されています。この分野は要介護・要支援認定と介護保険給付に関する総論的な部分なので、その仕組みと全体像をしっかり把握しておく必要があります。また、サービス事業者や介護保険施設に関する内容はケアマネージャーの職務と密接な関係にあるだけにしっかり学習しておきましょう。

 「(7)保険財政」「(8)財政安定化基金等」「(10)国民健康保険団体連合会の介護保険事業関係業務」「(11)審査請求」などについて出題傾向を見てみると、この分野は例年あまり出題が多くありません。その中でも、保険財政における第1号・第2号被保険者の負担割合、調整交付金、財政安定化基金からの貸付、都道府県の財政安定化基金や審査判定業務に関して問われているようです。また近年では国保連の業務として苦情処理に関する設問が多くなっています。この分野はケアマネージャーの業務に直接的に関わるものではありませんが、保険財政難から制度改革のポイントになりやすく改正ポイントが出題される事もあるため、制度改革についての確実な情報を入手して課題の把握に取り組む事が大切です。


 要介護・要支援認定

 「要介護・要支援認定特論」の出題傾向を見てみると、要介護認定に関する市町村や主治医、介護認定審査会、ケアマネージャーのそれぞれの役割や業務についての出題が中心になっています。また、認定調査や特定疾患、要介護状態の定義、要介護認定の有効期間などの出題も見られます。この「要介護・要支援認定特論」の分野は出題数が多く、例年5問前後出題されているようです。要介護認定のための訪問調査はケアマネージャーの大切な業務のひとつなので、要介護認定に関わるこの分野は試験のためだけではなく、ケアマネージャーの実務で必要な知識ととらえて学習をする必要があります。


 居宅介護支援

 「介護支援サービス(ケアマネジメント)機能論」は介護支援サービスの定義や位置づけ、基本的理念、意義などケアマネジメント機能の総論部分であるため、ケアマネージャーにとって大切な分野のひとつです。そのためこの区分からの出題数も多く、介護支援サービスの定義や内容、ケアマネージャーの基本姿勢やその役割・機能、居宅サービス計画・施設サービス計画、居宅介護支援の具体的内容などが主なテーマになっています。この区分からは例年10問ほどが出題されているようです。この区分ではケアマネージャーとしての基本姿勢を明確にした上で、ケアプランの作成や居宅サービス事業者の調整など具体的な業務も把握するようにしましょう。

 「介護支援サービス(ケアマネジメント)方法論」では、居宅介護支援の目的や内容、課題分析(アセスメント)、生活課題(ニーズ)、モニタリングなどがテーマとなっています。最近の出題傾向としては、利用者の年齢や既往歴、要介護状態区分などの具体的事例をあげた問題が多くなっており、この区分での出題は例年4問前後となっています。ケアマネージャーの業務は高齢者を対象とする相談援助業務であるため、高齢者と継続的に接する事でさまざまな課題やニーズに対応していく事が大切です。学習の際も実際のケースを想定した実践的学習をしていくようにしましょう。


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