介護保険の知識から運転免許まで
ケアマネージャーは、保健、医療、福祉のそれぞれの分野が統合した中で仕事をする新しい職種です。そのため、ケアマネージャーになる前の専門分野における豊富な実務経験のほかに、幅広く保健、医療、福祉の総合的な知識が要求されます。また、介護保険制度の知識はもちろんの事、その利用手続きや介護サービス、介護保険以外のさまざまな知識も必要不可欠です。
しかし、ケアマネージャーになる前の職業や資格はさまざまなので、それぞれに得意分野があります。ケアマネージャーとして自分の得意分野を生かしつつ、ケアマネージャー同士や他の職種の人とも互いに補い合いながら仕事をしていく必要があります。
また、ケアマネージャーは毎日のように利用者の自宅への訪問やサービス事業者との連絡、市町村との折衝などで移動することが多いので、運転免許は必須になります。このほか、ケアプランの作成や介護給付費の計算のためにパソコンのスキルも必要になります。ケアマネージャーに必要な知識と技術をまとめると以下のようになります。
○ 保健医療分野の知識
高齢者の身体的・精神的特徴、高齢期に多い疾病とその症状、バイタルサインと検査、排泄と失禁、リハビリテーション、認知症(痴呆)と精神障害、食事と栄養管理、感染症、急変時の対応など
○ 福祉分野の知識
高齢者ケアの目標、高齢者ケアの原則、コミュニケーションの技術、インテークの技術、隠されたニーズの発見、ソーシャルワークの技術、接近困難事例への対応など
○ 介護保険制度に関する知識
介護保険の成り立ちと介護支援サービス、各種サービスの内容と介護報酬、介護保険の利用手続き、介護給付費と支給限度基準額、利用者負担のしくみ、指定サービス以外のサービス、高額介護サービス費、福祉用具と住宅改修など
○ その他の社会資源に関する知識
障害者福祉制度、生活保護制度、高齢者の権利擁護の制度(成年後見制度、地域福祉権利擁護事業)
○ 必要な技術
自動車免許、パソコン操作
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