ケアマネージャーの試験に合格した後は、介護支援サービスを行うために必要な専門知識及び技術を習得するために実務研修を受けなければなりません。受講時間は32時間以上で、原則として試験終了後1年以内に受ける事になっています。
試験の合格通知とともに研修の概要と受講案内があり、受講料2万円程度が必要になります。研修課程と時間数は厚生労働省によって定められていますが、具体的な実施方法や日数は各都道府県が決めることになっています。
実施方法には2分割法(前期講義・実習・後期講義)と3分割法(前期講義・実習・中期講義・実習・後期講義)があります。講義は大抵の場合で数百名を集めて一斉に行われます。グループ学習では専門が異なる分野の人が均等に配分されているため、さまざまな人と知り合うチャンスでもあります。積極的に交流を持つとよいでしょう。実務研修を修了すると修了証が発行され、介護支援専門員名簿に登録されます。以下に実務研修の内容(2分割法)を紹介します。
<前期>
○ 都道府県内情勢・介護支援専門員の基本姿勢等(2時間)
介護保険制度の施行に関する都道府県の取り組みや介護サービスの基盤整備の状況、介護支援サービスを行うにあたっての基本姿勢などの講義。
○ 要介護認定等基準および認定調査手法T(4時間)
要介護認定手続きの流れや基本的な考え方などについての講義。課題分析・居宅サービス計画等作成手法説明(7時間)課題分析(アセスメント)、居宅サービス計画(ケアプラン)の作成、給付管理についての手法の講義。
○ 課題分析・居宅サービス計画等作成演習T(4時間)
提示された事例をもとに、受講者が選んだ方式で課題分析と居宅サービス計画作成を実施し、報告書を提出します。
<実習>
前期で次のような課題が出され、後期までの間に各自で行います。
○ 要介護認定等認定調査実習
自分の勤める施設内の人や家族などで、援助が必要な人を実例として認定調査を行い、報告書を作成して提出します。
○ 課題分析・居宅サービス計画等作成実習
要介護認定と同様、実例をもとに課題分析を行い、居宅サービス計画を作成して報告書を提出します。
<後期>
○ 要介護認定等基準および認定調査手法U(4時間)
実習報告書を提出したあと、疑問点の解説を中心に、認定調査についての講義を受けます。
○ 課題分析・居宅サービス計画等作成実習U(9時間)
1班10名程度までのグループで、実習で作成した課題分析と居宅サービス計画を検討します。模擬サービス担当者会議にあたります。
○ 意見交換(2時間)
グループ内での意見交換や講師による好評を行います。
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